転職COMPASS

転職をする上でのヒントや経験談を綴ったブログです。

「転職の思考法」著者 北野唯我さん登壇イベントレポート

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転職を考える上で次はどんな会社に転職できれば幸せに働けるかどうか不安になりますよね。

私も毎回転職先を考える上で悩むので、とても気持ちが分かります。その答えを探すヒントとして、ワンキャリアの執行役員である北野唯我さん著書「転職の思考法」がおすすめです。

この本に転職を考える上でのヒントが詰まっているので、とても参考になります。

今回はその著者である北野さんの登壇イベント(実践・転職の思考法〜「転職」をアップデートしよう〜)に参加してきたので、ポイントを箇条書きで書いてます。

著書には書かれていない話もあったので、転職を考える上でぜひ参考にしてみてください。

1.ワンキャリア執行役員北野さんの自己紹介

・北野さんは転職を2回経験。転職をした結果、年収半分に。
・最初のキャリは博報堂。3年半で退職。退職をして、今後のキャリアや将来について不安になり寝れない日々に悩む。
・その悩んだ過程で論点を1個ずつ書き出して、1つずつ解決して行くことを実施。
・悩みの一つで結婚できるかどうかの問題解決は、元彼女と現彼女に転職について聞いても同じ良い回答(「良いんじゃない」)が得られたので解決。
・1年半海外に出掛けていたら、ブランクがありすぎて転職がうまく行かず。残金7万円になって、必死に転職活動を実施。選択肢は、外資系かスタートアップしかなかった。
・1回目の転職は、なんとか外資系コンサルティング会社(BCG)に決まる。
自分の市場価値が一定水準を超えると、自分のスキルを使って何ができるのかなと考えることができた。その状態になれば自由に職を選べる。その状態のことをキャリアのハシゴが外れると表現。
・なぜHR領域に2回目の転職をしたのか?日本を変えるには、人事に課題があると思ったから。仕事の満足度を変えることは、日本にとって役立てると思ったのでHR領域への転職を決めた。

2.転職の思考技術、センスを磨くにはどうしたらいいか?

・「ロジカル」、「アナロジ」、「大局観」の3つの思考で考える。
経験に自分の好き嫌いを加えることが重要。経験に好き嫌いを加えるかどうかで変わってくる。それによって、自分はどう思ったかが言える。それがないと周りの意見に流されてしまう。
・ロジカルは突き詰めると誰もが同じ答えに辿り着くので付加価値はない。アナロジができると、自分のなりの付加価値を加え、思考を深めることができる。


3.転職で幸せになる人と不幸になる人の違いは?

・転職で幸せになる人は、2-3割程度(複業研究家:西村さん所感)
不幸になりにくい人は、2種類。1.業界の生産性を正しく理解している人、2.転職はあくまで手段であると理解している人。
・業界の生産性を正しく理解している人は不幸になりにくい。なぜ自分が高給取りか理解しているかと、業界の生産性の低いところに転職すると低くなる仕組みが理解できる。
・世の中の問題のパターンは、2種類しかない。1.手段が目的化してしまうこと。2.自分がコントロールできないことをコントロールしようとすること。
・上記の2種類に該当すると、転職も不幸になる確率が高い。
・最後に腹をくくるタイミングを間違えない。勝負するタイミングで腹をくくれるかどうかもポイント。

(複業研究家:西村さん)
・自分の選択肢を正解にすると考えるのが良いのではないか。

4.Q&Aコーナー

4-1.副業やりたいという気持ちはあるけど、やりたいことはない。どうしたらいいですか?

・好奇心の燃料は知識だと、物理の東大の先生が仰っていた。知らないからやりたいことがないという可能性は大きいかも。
・試しにやってみてうまくいくと自己高揚感が生まれてくる。

(複業研究家:西村さん)
・ポジティブなフィードバックを繰り返していくと、自然に嬉しくなる。
・やりたいことが見つからないなら、色々やってみるしかない。その色々やってみる手段として、複業を推奨。


4-2.専門性がない悩みがあり、専門性を身につけるために転職すべき?それとも現職で専門性を身につけてから転職すべき?

・この質問は大手企業に所属している人にとても多い。
・経験を取るか、専門性を身につけたほうが良い。専門性が身につけにくいなら経験を積む。
・専門性を身につけるための方策として、複業がおすすめ。複業は、稼ぐよりもレジメに書けるかどうかがポイント。
・書く仕事が好きなら5,000円でも1万円でも半年とかやってみることが大事。半年もすればレジメに書ける。
・もし所属している業界が厳しいと感じるなら業種を変えるべき。ただその業界の中で光を感じる部分を見つけることができれば、その業界に残るのも一手。
・実は大企業ほどローリスクミドルリターン。特に新規事業はチャンスあり。上手くいけば出世。仮に失敗してもキャリアに書ける。ジョブローテで戻ることも可能。


4-3.やりたいことは出版業界にあるが、現在現職で出世コース中。だけど飛び込むべきかどうか?

・ニッチスターになれるかどうかがポイント。
・あと人的資産がどこかで必要になるので、それを築くのが上手いのであれば、飛び込んでも良いと思う。
・仮に飛び込むにしてもぶっちゃけどこの出版社に行けるかどうかがポイント。
・だけど、本当にやりたいことがあるならやったほうが良い。

4-4.仕事は楽しいけど、人間関係は嫌。あるいは、仕事はつまらないけど、人間関係は良好。こういう状況の時、どうしたら良い?

・この質問への回答は難しい。自分の市場価値が十分かどうかで変わってくる。十分な状況であれば、転職しても問題ないかと。
・結局どんな人と一緒にいるかどうかで幸福度が変わってくる。
・だけど、それは状況によって変わってくる。例えば成熟業界でイス取りゲームが厳しい状態だと、仲が悪くなってしまう。一方、成長しているところは、チームの雰囲気は自然と良くなる。

(複業研究家:西村さん)
・職場の人間関係が良くないと自分の働くモチベーションを大きく下げてしまう要因になる。その状況下でも自分が変えられることはないかと考えてみる。同じ轍を踏まないようにすべき。

ビズリーチのスカウトが来ない場合の対処法

ビズリーチのスカウトが来ない場合、どう対応していいのか困りますよね。どうすればスカウトが届くのか、整理してみたので参考にしてみてください。

1.現状を数値化する

そもそもプロフィールが閲覧されていないのか、閲覧されているけどスカウトが届かないのかを可視化することがまず重要。問題の原因を見誤ると正しい打ち手を打てないので、正しい課題を設定することが最初のステップ。

ビズリーチの管理画面だと、直近2週間以内だと閲覧数まで分かるので、スプレッドシート等を使って可視化をしてみてください。

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私の場合、スカウトメールを見返すと、以下の通りでした。過去のプロフィール閲覧数は分かりませんが、登録直後に沢山のスカウトメールが届いてました。

  • 累計:362通
  • 登録翌日以内に届いたスカウト数:21通
  • 登録1ヶ月以内に届いたスカウト数:39通

年齢別のスカウト数分布(1ヶ月間)を見ると、以下の通りでした。28、29歳をピークにスカウト数が減り、36歳からグッと減って1/3以下にスカウト数が減っています。ちなみに、70歳でも3件スカウトがありますね。

f:id:changejob-compass:20180823140449p:plainなお、案件数が年齢が上がるとともに少なくなるのは、ポジションも条件も高くなるため、案件自体がどうしても少なくなるからです。

2-1.プロフィールが閲覧されていない場合の対処法

閲覧されていない場合、ヘッドハンターまたは企業担当者が候補者を検索して探すための情報が足りていない可能性が高いです。

具体的には、企業名/役職・部署名/最終学歴/語学力/性別/現住所/直近の年収/経験職種/経験業種の登録が不足している場合、見つけてもらうための情報が足りていないので、きちんと情報を入力しましょう。

ITコンサルタント(システムコンサルタント)で具体的な人気検索キーワードを見てみると、「SAP」が人気ですね。ということは、SAP経験者はヘッドハンターから連絡が届く可能性が高いです。データは、登録後こちらから閲覧ができます。

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2-2.プロフィールが閲覧されているけどスカウトが届かない場合の対処法

スカウトが届かない場合、ヘッドハンターが閲覧をする「職務要約、スキル、職務経歴」の記述量が少ない、あるいは魅力が伝わっていないことが要因として考えられます。

ですので、自身の経験を改めて棚卸しする上でも再度書き直してみましょう。

3.転職活動はマーケティング活動と同じ。コツコツ地道に改善をしていきましょう。

転職活動は自分自身を売り込む活動で、それはマーケティング活動と同じ動きをすることで、スカウトのメールは届くはずです。ですので、以下の活動を地道ですが、繰り返し実行するで改善していきましょう。

  • 現状(閲覧数、スカウト数)を整理
  • 原因を解析
  • 対処法を実行
  • 実行後、振り返り改善

ビズリーチの登録会員数は?

ビズリーチの登録者数ってTVCMの効果もあって登録者数が多そうだけど、実際どのくらいの人が登録しているのか調べてみました。

ビズリーチの登録会員数は「100万人」

2017年10月のプレスリリースによると、登録者数は2017年10月時点で100万人を突破したとのことでした。企業側の利用者数も累計7,100社以上利用されているとのことです。

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このプレスリリースの中でビズリーチの登録者の平均像にもついて触れられています。具体的なデータは、以下の通りとのこと。

  • 平均年齢:40歳
  • 平均年収:840万円
  • マネジメント経験:6割

年収偏差値で調べてみても、偏差値61.7で上位層が登録しているのが分かりますよね。

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日本の転職者総数は「年間300万人」

ビズリーチの登録者数だけでなく、転職者の母数も合わせて調べて見ました。

総務省の労働力調査によると、2016年の転職者数は7年ぶりに300万人を突破。なかでもビズリーチが最もターゲットにしている35歳以上の転職者数がこの5年で17万人増加しており、全体の55%(165万人)を占めています。

この数値を見ると、いかにビズリーチがハイクラス層を囲んできたかがよく分かりますよね。ちなみに、転職者数のピークは、リーマンショック前の2006年で346万人だったそうです。

 

ビズリーチの面談確約が約束されている「プラチナスカウト」って何?

書類選考もなしで面談確約がされている「プラチナスカウト」って興味を持っていらっしゃる方も多いと思い、調べてみたので、参考にしてみてください。

1.プラチナスカウトは、名前の通り「特別なスカウト」

プラチナスカウトは、経歴やスキルをヘッドハンターや企業が閲覧をして、求めている経験やスキルに合致した場合に届く案内です。

特に企業から届くプラチナスカウトは、経歴をきちんと読んだ上で熱心に誘っていただく文言も多いので、一読して興味があればまずお話を聞いて見ることを推奨します。

2.プラチナスカウトの内容は基本的に確認することを推奨

プラチナスカウトは通常のスカウト同様に届くと、登録済のアドレスにメールが届きます。なので、企業の担当者の温度感が冷めない内に見逃さないようにしましょう。

また、新着でどんな案件が届いているか覗くついでに定期的にログインすることをおすすめします。

3.プラチナスカウトがきっかけで人生が変わることも

私の転職は無料期間の登録中に届いた「プラチナスカウト」がきっかけで転職をしました。ヘッドハンターの方から声掛けいただき、ベンチャー企業の事業責任者へ転職したおかげで成長ができました。

また、私の前職の後輩もビズリーチの「プラチナスカウト」がきっかけで3,000名の大企業から20名程度のベンチャー(現在400名超)企業へ転職をして楽しく働いています。

別の記事でも記載した通り、ビズリーチは基本的に無料会員での登録で十分です。無料会員でもプラチナスカウトメールの内容は読めて、返信も可能です。人生を変えるきっかけになる可能性もあるので、ぜひビズリーチに登録をしてみてください。

changejob-compass.hatenablog.com

ビズリーチの無料期間は?

ビズリーチの無料期間って有効期間があるのかどうか気になりますよね。調べてみたので、参考にしてみてください。

1.ビズリーチの無料会員に関しては、無料期間に期限なし

ビズリーチの会員に無料登録後、無料期間に制限はないです。つまり、一部機能制限はありますが、無期限で利用可能です。

ただ、有料会員を期限付で利用できるプラチナチケットは、有効期間が定められています。私がプラチナチケットを利用した2014年当時は3ヶ月間利用できました。恐らく現在は3ヶ月よりも短く、1ヶ月程度かと思われます。

無料会員と有料会員の違いは、下記にまとめているので、参照してみてください。

changejob-compass.hatenablog.com

2.無料期間に制限はないので、まず登録をしてスカウトメールを待ちましょう

無料会員に関しては利用期間に関する制限はないので、自分の市場価値を知る上でもぜひ登録をしてみてください。その市場価値に関して、Twitterで以前このような投稿がありました。

自分という「労働力」の価値がどの程度で売れるのか、目指したい方向に対して何がギャップとしてあるのかを知らないと転職で苦労します。

そういう意味でもビズリーチは一度登録さえすれば、スカウトメールが届くので、自分という商品価値がどこを評価されていくらの案件が届くのか分かるので、過去の棚卸しをする上でも登録を強く推奨します。

ビズリーチの無料会員でできることは?

ビズリーチの無料会員でできることと、私が実際に使ってみた経験から無料会員と有料会員のどっちが良いのか書いてみたので、参考にしてみてください。

1.ビズリーチの無料会員でできることって何?

無料会員でできることは、以下の2点です。

  • 企業・ヘッドハンターからのプラチナスカウトの閲覧・返信
  • 特集・公募求人への応募

プラチナスカウトは、経歴やスキルなどを見て、求める経験やスキルを備えていそうだと判断した場合、ヘッドハンターや企業から届く特別なスカウトです。企業(特にベンチャー企業)からのメッセージは、きちんと経歴やスキル等を閲覧して個別にメッセージを送っている印象があります。

公式ホームページに有料会員との違いが載っていたので、下図を参考にしてみてください。

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2.無料会員と有料会員は、結局どっちがいいの?

今まで6年間使ってみた感想としては、基本的には「無料会員」の利用で良いです。積極的に転職活動する期間のみ「有料会員」で利用することをおすすめします。

そうでない場合、無料会員の利用でも十分だと思います。代わりにビズリーチ以外の媒体にも登録して選択肢を増やすことを推奨します。

無料会員を推奨する理由は、以下の通り。

  • プラチナスカウト以外のヘッドハンターから送られてきたメッセージで応募したいと感じたものは少なく、お金を払うインセンティブに繋がらなかったから

有料会員の利用を推奨するケースは、以下の通り。

  • 今まで届いているヘッドハンターからのメッセージを閲覧したい
  • 自ら積極的に動いて優秀なヘッドハンターに出会い、案件を紹介してもらいたい
  • 特定の企業が掲載している求人に直接応募したい

ビズリーチ掲載案件の評判を確かめるにはVokers(ヴォーカーズ)を活用するのがおすすめ

ビズリーチに登録をしていると、スカウトメールが届きます。その際、応募するか否かどうしようかなと思った時やオファーを許諾するか否か判断に困った時にVokers(ヴォーカーズ)がおすすめです。

Vokers(ヴォーカーズ)とは何か、その利用メリットをまとめたので、参考にしてみてください。

1.Vokersとは何か?

実際に働いた経験に基づく現役社員またはOBの口コミがまとめられているサイトです。運用ポリシーがしっかり運用されている印象があるので、口コミの質も高く、信憑性も他の口コミサイトに比べ高いと感じます。

試しにご自身が勤めた経験のある会社の口コミを調べてみると、実態とどの程度乖離があるか分かるので、試しに覗いてみてください。

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2.Vokersを利用するメリットは?

2-1.上場企業を中心に10万社の口コミが記載。

特に上場企業を中心に10万社も口コミの投稿があり、口コミ投稿数が多い大企業の転職には参考になると思います。

ただ、ベンチャー企業は基本的に就労者が元々大企業に比べ少ないので、口コミがないか、または非常に少なく偏っている可能性があります。この場合は、何とか知人を辿って、転職先の評判を聞いてみることをおすすめします。

2-2.他社の口コミサイト(例:転職会議)に比べ、口コミの質が高い。

Vorkersの口コミが高い理由の一つに、口コミを投稿させる際の仕組みが秀逸だからです。

口コミを投稿する際、口コミの軸が分かりやすく投稿者が記載しやすい仕様になっており、また500文字以上記載しないと投稿できないになっています。

具体的な口コミを投稿する際の軸は、以下の通りで、組織体制・企業文化に関する問いだけでも結構具体的でかつ質問量も多いので、参考になるかと思います。

  • 組織体制・企業文化についてご回答ください。
  • 1-1.組織体制/企業文化
  • この企業の組織体制、企業文化には、どのような特徴がありますか。
  • 1-2.社内の風通しについて自由に意見が言えましたか。
  • 1-3.社員同士がお互いに尊敬し合う、チームワーク意識について
  • 1-4.社内の法令遵守意識について
  • 1-5.仕事に対する社内の士気について

閲覧者にとって参考になる仕組みになっているので、Googleにも高く評価されています。試しに「企業名+口コミ」と検索すると、基本的にVokersが検索順位の上位を取っています。試しに「トヨタ自動車+口コミ」と検索すると、検索順位は1位です。

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他にもベンチャー企業で有名なサイバーエージェント も検索してみると、また1位ですね。ちなみに、両社ともに次点は、エンジャパンの「カイシャの評判」です。

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3.Vokersの活用方法は?

応募前に企業の口コミを確認してみましょう。私感的な投稿でなく、できるだけ客観的な口コミを中心に閲覧してみてください。その内容を見て、働いて見ようかなと思えたら、応募候補として応募してみましょう。

その口コミ投稿と実態にどの程度乖離があるのか、面接で質問あるいはオフィスに行ってみると伝わることも多いと思います。

例えば、企業文化だと、働いている人の表情や話している雰囲気など感じ取れるものがあると思うので、事前に検証したいと思った項目を列挙しておくことをおすすめします。

最後に、口コミが正しいとは限らないので、盲目的に信じるのではなく、あくまで参考情報として積極的に活用してみてください。